ゲーム原作映画の増加と今後:なぜ今ハリウッドはゲームに注目するのか?

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zenzen

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(アイキャッチ画像は「マインクラフト/ザ・ムービー」公式HPから)
本日は『マインクラフト ザ・ムービー』の劇場公開日。私はマインクラフト自体にそんなに思い入れはないんだけどPSVitaの相棒として名高いゲームソフトではあったので感慨深い。(私は持ってなかった)

思い返せばゲーム原作のハリウッド映画と言われたらちょっとB級っぽい実写映画くらいだったような気がするけど『スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の成功から、ゲーム原作のハリウッド映画や配信ドラマなどの予定をよく聞く。

ただ思い返してみればその前から「ソニック」などCGを使ったゲーム原作映画はちょっとずつ浸透していたのかもしれない。

今回はハロウッド映画の「マインクラフト」映画公開前に今までのゲーム原作ハリウッド映画や、ドラマなどを振り返って書き留めてみたいと思う。

『マインクラフト』実写化とゲーム映画の変化

(画像はMinecraft公式HPから)

マイクラの原作ゲーム自体は“ブロックでできた世界”を冒険したり、自分の好きな建物を作ったり、モンスターと戦ったり、まぁ…なんでもアリなゲーム。

プレイヤーが決まったストーリーに沿って何かをやるゲームじゃなくて、自分で目的を決めて、自分なりの遊び方ができるのが最大の魅力。

「今日はおうち作るか〜」でもいいし、「地下掘ってレア鉱石集めるぞ!」とか、「ゾンビ倒してアイテム集める!」でもOK。

何してもいい。マジで自由。なのでストーリーとかはない。

『マインクラフト』の実写映画化を知ったのは実は結構最近で割と驚いた記憶がある。
ハリウッド映画は今、一時期の名作リブートブーム、ポリコレ大便乗ブームを越えて、比較的ファン獲得が難しくなさそうなゲーム原作映画の量産に入っているように感じる。

ブロックで構築された世界をどのようにスクリーンに落とし込むのか、多くのファンが注目しているが、 私が思うのは上記でも話したように流れが大きく変わってきていることだ。

かつては『バイオハザード』のような実写作品が中心だったが、最近は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』や『ソニック・ザ・ムービー』のような3DCGを用いたキャラクター映画やアニメ映画が主流になっている。 なぜこの変化が起きたのか遡って今後、ゲームと映画の関係がどうなるのか深ぼっていく。

1. 映画のネタ元としてゲームが注目される理由

これまで映画の原作といえば、小説やコミックが主流だったけど、既にアメコミ映画は飽きられつつあり、ゲームが新たなネタ元として注目されている。その理由には以下のような要因があると考えている。

  • アメコミ映画の衰退– アメコミ映画、特にマーベル系はちょっとお腹いっぱいの人が増えてきた
  • 映像化しやすい – ゲームにはすでに確立された世界観とキャラクターがあるため、映画として作りやすい。
  • 確実なファン層 – ゲームには熱心なファンがいるため、映画化すれば一定の興行収入が期待できる。
  • ゲーム業界の規模拡大 – ゲーム市場は映画市場と並ぶほど巨大になっており、映画化によるマーケット拡張が狙える。

2. 実写映画から3DCGアニメ映画へ

昔のゲーム映画化は実写が中心だった。しかし近年、CGアニメ映画が主流になっている。

特に『スーパーマリオ』や『ソニック』シリーズの成功が、ゲーム映画の方向性を決定づけたんだろう。あれからめっちゃ加速している。

  • 実写化の難しさ – ゲームのキャラクターはデフォルメされており、リアルな世界に落とし込むのが難しい。
  • 観客の期待 – ゲームのビジュアルに慣れたファンにとって、CGアニメのほうが違和感なく受け入れられる。
  • 技術の進化 – CG技術の発展により、ゲームの世界を映画で再現しやすくなった。

こういった背景もあり「バイオハザード」などの人物をそのまま俳優として起用するような映画よりはキャラクターが前面に出て、かつ映えるような3DCGを用いた作品が多くなってきている。

3. 『マリオ』はなぜ成功したのか?

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が成功した理由は明確で、日本人にとっては超わかりやすいと思うんだけど

  • ゲームの雰囲気を忠実に再現
  • 任天堂が制作に深く関与
  • 家族向けの作品としてうまく位置づけ
  • ゲーム的演出を活かしたテンポの良いアクション

単なるファンサービスではなく、映画としての完成度を高めた点が評価されていた。
日本人にとって今はあまり馴染みが薄くなってしまったソニックよりも親和性は高かったしめっちゃ観に行っている人も多かったと思う。
今後のゲーム映画化のモデルケースとなるだろう。

4. 声優と演出:ゲーム映画の進化

最近では、映画のクオリティ向上のために海外のアニメでも演技力のある声優や俳優が求められるようになってきているそう。

英語圏でも「Voice Actor」としてプロが注目され始めていて
昔は有名人を起用して話題にっていうだけの起用もあったけど、今はアメリカでも視聴者がすごく目(耳?)が肥えてきてて、「声浮いてない?」とかすぐバレる時代。

例えば、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』ではマリオ役のクリス・プラットのキャスティングが議論を呼んでいたけど、海外の人からするとあの声は思いっきり「クリスプラット本人の声」で違和感が結構あるらしい。

日本人でも宮野真守のマリオの声に多少違和感があった人もいるかもしれないが「これクリスじゃん、演技してるのこれ?」みたいな感想とはちょっと違うものだと思う。

逆にマリオでクッパの声優を務めたジャック・ブラックは「マインクラフト」にも出演されているところから考えると、アニメ映画で違和感がない声優、俳優となるのだろう。

5. 映画→ゲーム展開が減った理由

私が子供だった頃はPS2くらいまで映画を原作としたゲームの方が多数発売されていたイメージだが、近年では逆にその流れが減少している。

めっちゃ寂しい。こっちが欲しい。PS2並のクオリティでいいからこっちが欲しい。

1940年台の街並みでグラセフみたいなゲームができた「ゴッドファーザー」や死ぬほど遊んだ「スターウォーズ エピソード3」も捨てがたい。(弟とめっちゃ喧嘩した)
他にも「ロードオブザリング」とか「ジョーズ」とかも見かけた記憶がある。

だが、昔のように映画原作ゲームが開発されていない背景も、もちろんあるようで

  • ゲーム開発のコストが増加
  • 映画のストーリーに縛られ、自由なゲーム設計ができない
  • 過去の映画原作ゲームの品質に問題があり、消費者の信頼が低下

など、多くの原因があるそう。実際今売ってるゲームにクソゲーは結構少ないので
この中で映画原作ゲームがクソゲーな場合、本当に嫌な目立ち方をしてしまう。

結論

ゲームと映画の境界線が曖昧になり、ゲームの中で映画的演出を味わい、映画の中でゲームのようなアクションを楽しむような流れが今後さらに広がる可能性がある。

同時にゲームとアニメは「同じIPで並行展開」する時代へと移りつつある。
つまり、ゲームと映画が互いに独立したコンテンツとしてではなく、ブランド全体を包括する”IPビジネス”の一環として展開されるようになったということだ。
たとえば『サイバーパンク2077』のように、ゲームの世界観を活かしたアニメシリーズ(『エッジランナーズ』)が展開されたり、

『ラスト・オブ・アス』のようにゲームの物語をそのままに実写ドラマ化したりと、IPそのものを長期的に育てていくスタイルが主流になってきている。

今後公開が予定されていたり、噂されているもので「ゼルダの伝説」、「メタルギアソリッド」、「ホライゾン」などがあるが
これらも映画とゲームがリンクするような流れになるだろう。


この流れは、作品単体の売上ではなく、シリーズ全体のライフタイムバリューを重視する今のメディア戦略と合致しているので、今後も声優、演出、ストーリーテリングの進化が、これからのゲーム、映画体験に大きく影響を与えるだろう。

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