最近の節約志向の中で、中古品を漁る“ディグる”行為が再評価されている。
前にも話した通りだが、節約するなら趣味もお金がなくても楽しめるものの方がいい。
特に古着・古本・レコード・CDなどは「趣味」としても「時間つぶし」としても優秀。中でも、最近また流行しているのが「レコード」雰囲気がおしゃれだし、レコードが聴けることを売りにしているカフェやバーも最近は多い。
別にオシャレではない中古ゲームとかも、節約できて面白いんだけどね。
- レコードは別に高価な趣味ではない
- レコードへの入り方
- 映画で流れる名曲10選
- 1. Can’t Help Falling In Love / Elvis Presley
- 2. That’s Life / Frank Sinatra
- 3. My Way / Frank Sinatra
- 4. Never, Never Gonna Give Ya Up / Barry White
- 5. Saturday Night’s Alright For Fighting / Elton John
- 6. Johnny B. Goode / Chuck Berry
- 7. 20th Century Boy / T. Rex
- 8. Out of Time / The Rolling Stones
- 9. Raindrops Keep Fallin’ On My Head / B. J. Thomas
- 10. Little Green Bag / George Baker Selection
レコードは別に高価な趣味ではない
レコード機材も意外と安価で、スピーカー内蔵のプレイヤーなら1万円台から購入可能。おしゃれなモデルにこだわるのはハマってからでOK。よく初心者用で見かけるのはこれ。
あと基本的に3〜4万円くらいのモデルはスピーカーは別途買う必要があるので気をつけて。
レコード自体はピンキリではあるが500円〜3000円程度で購入することができるので、
プレミアがついているものでなければ中古ショップでも比較的購入しやすいはずだ。
ただ、最近はCDで売っていたアルバムをレコードにして新品の値段で売っていたりもする。もちろん、ジャケットが好きだったり、そのアーティストに強い思い入れがあるなら問題ない。しかし、「レコードっぽさ」だけを求めて買うのは少しもったいないかもしれない。
せっかくレコードというアナログ媒体を楽しむなら、やはり録音自体がアナログ時代だった60〜80年代の音楽だと更にありがたみが増す。(個人的に)音の温かみや奥行きがしっかり味わえるし、価格も手頃なものが多い。レコードを趣味にするなら、時代を意識して選んでみてほしい。そっちの方がシンプルに安いから入りやすい。それに新品で楽しむならレコードよりカセットテープのほうが安い。
なので最初に私が購入したのはこれだった。ラジオ聴きたいんだよね。
今回紹介するレコードも比較的見つかればそんなに高くないものを選んでいる。
レコードへの入り方
レコードに興味はあるけど、「何から聴けばいいかわからない」「曲名やアーティスト名が思い出せない」ということも多いと思う。
私自身も最初は、中古ショップに行ってもピンとくるレコードがなくて、なかなか趣味としての一歩を踏み出せなかった。
今回はそんな人にも“レコード趣味の入口”としておすすめしたい選び方をご紹介します。
レコード選びのきっかけはこの3つがいいと思う
- 親の影響で知っている音楽
- 自分が昔から好きなアーティスト
- 映画やドラマで流れていた印象的な曲
この3つのどれかにピンとくるレコードを選んでみる、という方法です。
特に「映画に使われた曲」は、印象的なシーンとセットで記憶に残っていることが多いので、最初の1枚としてはとても選びやすい。
映画で使われた名曲から選ぶ「初めての1枚」
というわけで今回は、“映画で使われた名曲”をテーマに、レコード初心者にもおすすめできる「初めての1枚にぴったりな名曲10選」をご紹介します。
ちなみに割と新しい映画から選んでいるつもり。
映画で流れる名曲10選
1. Can’t Help Falling In Love / Elvis Presley

(画像はソニーピクチャーズ公式ギャラリーから)
映画:『ブレードランナー2049』
近未来SFの金字塔『ブレードランナー2049』の中で、主人公Kが訪れた廃墟のラスベガス。
そこで流れるのがエルヴィス・プレスリーのこの名曲。未来的な映像と、古き良き時代のラブソングとの対比が美しくも儚いワンシーンで結構覚えている人も多いはず。
エルヴィスは中古レコードが比較的多いし、安く手に入りやすい。
2. That’s Life / Frank Sinatra

(画像はワーナー・ブラザーズ公式HPから)
映画:『ジョーカー』
社会の片隅で生きる男アーサーが“ジョーカー”に変貌していき、ラストのラストでこのシナトラの曲が流れる。「これが人生さ」と歌うその声は、皮肉でありつつもどこか心に刺さります。
「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である」というチャップリンの名言をこんな怖い感じで演出できない。
フランクシナトラも比較的に中古レコードが多く、安い値段で購入しやすい。ベスト盤とかめっちゃある。
3. My Way / Frank Sinatra

(画像はベター・マン公式HPから)
映画:『SING/シング』など
こちらもシナトラの名曲。『SING』や『ベターマン』など様々な映画で使用されており、年齢を超えて愛され続ける一曲。人生の節目を感じさせるドラマティックな構成が印象的。
ベターマンは前にこのブログでもレビューしてい流ので是非見てみてほしい。
この曲が最初と最後に歌われていて印象的な曲となっている。
4. Never, Never Gonna Give Ya Up / Barry White

(画像はソニーピクチャーズ公式ベイビー・ドライバーHPから)
映画:『ベイビー・ドライバー』
カーアクションと音楽が完全にシンクロした映画『ベイビー・ドライバー』の中でも、敵に詰め寄られるシーンで流れるこのバリー・ホワイトのセクシーなソウルが印象的。重低音が気持ちいいので、レコードで聴く価値あり。
5. Saturday Night’s Alright For Fighting / Elton John

(画像は20世紀スタジオ公式ページから)
映画:『キングスマン:ゴールデン・サークル』
ド派手なアクションにぴったりのアップテンポなロックンロール。エルトン・ジョン本人が映画に出演しているというおまけ付き。高揚感が欲しい時に最高。
これもラストバトルの一番上がる戦闘シーンで使用されていて覚えている人も多いはず。
上記リンク先のYouTubeにあるこのアルバムが一番好きなアルバム。
6. Johnny B. Goode / Chuck Berry
映画:『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
未来から来たマーティが学園パーティでこの曲を披露する伝説のシーン。実はこの曲、レコードでもかなり入手しやすく、ロックの歴史を感じる一枚。何回見ても面白い。
劇中では、この曲を聴いたギタリストがチャック・ベリーに電話してマーティの演奏からこの曲着想したようなジョークになっている。
これもめっちゃちなみになんだけど、地球から 150 億マイル離れたボイジャー 1 号と呼ばれる衛星に乗せられたゴールデン レコードには何曲か地球の音楽が入れられているんだけど、この曲がロック曲の代表として収録されている。
7. 20th Century Boy / T. Rex
映画:『20世紀少年』
浦沢直樹原作のサスペンス巨編『20世紀少年』のテーマとして使われたグラムロックの代表曲。日本の読者には特に刺さるはず。
原作も題名もこの曲からそのまんま持ってきていてイメージに合う。
8. Out of Time / The Rolling Stones

(画像はソニー・ピクチャーズ公式HPから)
映画:『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
タランティーノの名作で、時代の終わりを象徴するように流れるローリング・ストーンズの曲。
CG嫌いの監督が凝りに凝って作ったであろう当時のハリウッドを再現したセットのバックにこれが流れるんだけど最高なんだよね。
陽気であると同時に悲哀を感じる曲で、さまざまな楽器を使用した曲を作ってるのは60年代くらいがが一番多いのかなという印象がある。
9. Raindrops Keep Fallin’ On My Head / B. J. Thomas

(画像はソニ・ピクチャー公式HPより)
映画:『明日に向かって撃て』『スパイダーマン2』
『明日に向かって撃て』では自転車に乗る軽やかなシーンで使われ、のちに『スパイダーマン2』でもピーターがヒーローをやめて日常を満喫するシーンで使用。
スパイダーマン2は、好きな映画を10本選べと言われたら絶対入れる。それくらい大好きな映画。
ちなみに、あの時パトカーから目を逸らして頬張って食べていたホットドックにソーセージは入っていない。(トビーがベジタリアンなため)
どこかのんびりとした幸せな気持ちになれる一曲。
大きな百貨店などでは外で雨が降っていることを伝えるBGMにもなっている。
10. Little Green Bag / George Baker Selection
映画:『レザボア・ドッグス』
オープニングでスーツ姿の男たちがスローモーションで歩くシーンが印象的な本作。その時に流れるこの曲は、レトロでスタイリッシュな雰囲気を持ち、レコードで聴くとより一層“映画っぽさ”が楽しめる。
この作品に限らずタランティーノ作品で使用される音楽はレコード時代が多いので「タランティーノ作品を見る」ことをレコードを趣味にする上でもおすすめしたい。
あと、レザボア・ドッグスを面白いと感じる女性はセンスがあると個人的に感じている。
映画の名シーンから始まるレコード趣味、結構ありだと思っている。
聞けば「あーこれか」とピンとくる音楽も多いはず。
あと令和のこの時代にアルバムをしっかり全曲聴いてみるってことがあんまりないと思うんだけど、いざレコードを買うなら、1曲だけでなくアルバムを通して全曲聴いてみてほしい。
意外とそこから好きな音楽が見つかるかも。
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