【実話映画】『アンジェントルメン』レビュー|007の原点、“非紳士的”スパイたちのアクション

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zenzen

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(画像は公式HPから)

今月4日から公開されたアンジェントルメンを見に行ったので書き留めていく。
海外では2024年に公開された映画で『アンジェントルメン(原題:The Ministry of Ungentlemanly Warfare)』は、第二次世界大戦の極秘作戦をベースにした実話系スパイアクション

一応第二次世界大戦を題材とした戦争映画だが、ただの戦争映画ではなくエンタメ要素もあって
「イングロリアス・バスターズ」みたいなイメージが近い気がする。
実在の作戦を題材とした作品で登場人物の一人は映画「007シリーズ」のモデルになった人物でイギリスでは有名な人らしい。

俺はこの映画でずっとアラン・リッチソンが芳賀セブンに見えていた。

結果、面白い作品だったので紹介。
最近見たベター・マンも面白かった。


映画『アンジェントルメン』について

舞台は1940年代の第二次世界大戦中。ナチスドイツの脅威が拡大する中、イギリス政府がひそかに結成した“非公式”の特殊部隊。彼らの名は《非紳士的戦争省(Ministry of Ungentlemanly Warfare)》。

この部隊は、正規軍とは一線を画した存在。暗殺、爆破、情報操作、あらゆる“ルール無用”の作戦で敵を翻弄し、戦局を有利に導いていく。かの有名な英国諜報機関MI6の前身とも言われる特殊作戦執行部(SOE)と実在の作戦を描きます。

つまりこの映画は事実上も超型破りな部隊の“実話スパイアクション”となる。

こんな人におすすめ

  • 007シリーズやキングスマンが好きな人
  • イングロリアス・バスターズの雰囲気が好きな人
  • ヒーローではなく“アウトロー”に惹かれる人
  • 実話をもとにした映画に興味がある人
  • 歴史に裏打ちされたスパイ活動が好きな人

事実に基づいたスパイ映画や戦争映画というと、堅苦し善イメージなんだけど今作『アンジェントルメン』は真逆。ポップで、痛快で、でも実話。

監督・キャストが豪華すぎる

(画像は公式HPから)

本作の監督は、ガイ・リッチー
『スナッチ』『シャーロック・ホームズ』『ジェントルメン』などで有名な監督で、男臭くクールな作風なイメージなんだけどあんまり賞とかに媚びない映画作りしてるイメージの監督で見やすい。
同じ作風の映画監督にクエンティン・タランティーノって感じ。

主演はヘンリー・カヴィル。元スーパーマンで、次期ウルヴァリン候補だった。
『ミッション・インポッシブル』シリーズでも大活躍したアクション俳優。

さらに、

  • アラン・リッチソン(芳賀セブン)
  • ヒーロー・ファインズ=ティフィン
  • アレックス・ペティファー

筋肉&ルックスがヤバい男たちが勢揃いでイケメン。
スーツ姿で銃をぶっ放し、ナチスの基地に殴り込み。豪快さも見どころ。

モデルになった“非紳士的戦争省”について

『アンジェントルメン』の元ネタになっている「非紳士的戦争省」は、実在したイギリスの極秘機関。
正式には「Special Operations Executive(SOE)」と呼ばれ、イギリス政府から“非公式に”設立されたスパイ組織で戦時中ヨーロッパ全土で秘密裏の破壊工作とゲリラ戦を展開する必要性を感じていた際に英首相のウィンストン・チャーチルがそれを実行する組織の設立を促し、「ヨーロッパを燃え上がらせろ」と命じたのは有名な話だ。

彼らの使命は、ナチスに対するゲリラ戦、破壊工作、心理戦と、とにかくあらゆる“非正規戦”を仕掛け、敵の士気と組織を混乱させること。

そのあまりの無茶ぶりに、チャーチル首相は彼らの存在を「合法的な暗殺集団」と呼んだという逸話がある。

ガス・マーティン・フィリップスとは何者か?

この部隊の実質的なリーダーとされるのがマーティン・フィリップス少佐(映画ではカヴィルが演じるキャラに投影)。
彼は、従来の“軍人らしさ”とはまるで異なる価値観で部隊を統率した男。

  • 貴族出身ながら型破りな発想力
  • 成功のためにはルール違反も辞さない覚悟
  • 「目立ってなんぼ」というプロパガンダ精神

後に、彼の行動原理はMI6やSASの創設理念にも影響を与え、007のモデルとなったイアン・フレミング(原作者)とも関わりを持っていたと言われているんだけど
日本語じゃWikipediaもなかった。本当に有名な人なのか。

007との関係:スパイ映画の始まり

UnsplashSergiu Nistaが撮影した写真)

『アンジェントルメン』は、007の“前日譚”的ポジションとも言えるのかも

実際に、007の作者イアン・フレミングは戦時中、海軍情報部に所属し、SOEと密接な関係を持っていたと言われている。(この人自身も007のモデルと言われている)
つまり、『アンジェントルメン』に登場するような“型破りなエージェントたち”が、後のジェームズ・ボンドのモデルになっているんだろう。

  • 派手に暴れて
  • でも任務は遂行する

非紳士的でありながら、極めてプロフェッショナル。
この映画のキャラクターたちは、まさに“リアルなボンド”と言える。

本国での評価|アメリカとイギリスでの反応は?

UnsplashGeorgia Vagimが撮影した写真)

  • アメリカではRotten Tomatoes批評家スコアが68%視聴者スコアは91%と好調(2025年4月時点)
  • イギリスでも高評。

日本ではまだ公開したばかりだけど、スパイ映画はここ最近結構盛り上がりを見せてシリーズ化も多いので(キングスマンシリーズなど)今後面白さが伝わるかも。

観ておいて損はなし。

さっきも書いた通り最近の映画は新しくシリーズになってるものは少ないんだけどスパイ映画やアクション映画ははシリーズ化も多い印象。
それだけスカッとした映画は人気なんだろうなと思う。私も好き。

✔ 007ファン
✔ スパイ映画が好き
✔ カッコいい男たちの痛快ミッションが見たい
✔ ちょっと通ぶれる実話映画が観たい

って人にはちょうどいい。私も勉強になった。

👉 ぜひ劇場または配信でチェックしてみてください。
『アンジェントルメン』、この先語り継がれる一本になるかも。

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