独り言コラム

オーバーサイズはもう終わり?「でかけりゃおしゃれ」一強が終わったと思う理由【2026年】

zenzen

1994年北海道出身、福岡在住。美容師しながら映画・ゲーム・ガジェット・暮らしを実体験ベースで書いています。
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最近、服を買う時に以前ほどサイズを上げなくなった。

というか、アパレルの店員さんからも昔ほど、「これ、あえて大きめで着てもいいですよ」みたいなことを言われなくなった気がする。

一時期は本当に、でかけりゃおしゃれ。

くらいの空気があった。

Tシャツもでかい。
ジャケットもでかい。
パンツもでかい。

肩なんか自分の肩から何センチ離れてるんだという服まで普通に着ていた。

でも2026年の今、あの頃とは明らかに空気が違う。

「オーバーサイズ 終わってほしい」

なんて検索してこの記事に来る人までいるらしい。

そんなに嫌だったのか。

先に結論を書くと、オーバーサイズ自体は終わっていない。

ワイドパンツも、大きめのトップスもこれから普通に残ると思う。

ただ、「とりあえずでかい服を着ておけばおしゃれ」という時代は、もうかなり終わった。

今回は自分が実際に着てきた服も振り返りながら、この10年くらいでサイズ感がどう変わったのか考えてみたい。

2010年代前半は「細ければおしゃれ」だった

オーバーサイズの前はどうだったか。

当たり前に細かった。

私も初任給で、リーバイスのUKモデルのパッチパチのデニムを買った。

今履いたら、「血、止まってない?」くらいになるかもしれない。

でも当時はそれが格好よかった。

細身のデニム。
短めのジャケット。
モッズコート。
ライダース。
ドクターマーチン。

全体的に身体の線がちゃんと見える服が多かった。

私はワン・ダイレクションの影響をかなり受けていた

個人的にはワン・ダイレクションの影響が大きかった。
同時にストリートファッションもかなり強い時期だったと思う。

今もストリートはもちろん残っているけど、当時はもっと強かった。

ただ面白いのが、ストリートなのにパンツは細い。

スニーカーを目立たせるなら、細いパンツの方が都合がよかったというのもあると思う。

足元にボリュームのあるスニーカー。

そこへパツパツのパンツ。

今見るとかなり時代を感じるけど、当時は普通に格好よかった。

そして私は、その時代のリーバイスをまだ取ってある。

いつかまた来ると思ってるからね。

そこから「でかけりゃおしゃれ」の時代が来た

そこから空気がかなり変わった。

2015年、デムナ・ヴァザリアがBalenciagaのアーティスティック・ディレクターに就任し、2016年に最初のコレクションを発表。

もちろんオーバーサイズという考え方自体をデムナが発明したわけではない。

ただ、2010年代後半の極端に大きなシルエットを象徴するデザイナーの一人だったことは間違いない。

そこから数年で、ハイブランドだけではなく普通に買える服までどんどん大きくなっていった。

私の感覚では、2018年くらいには完全に一般化していた。

私もZOZOTOWNでクティールとか買っていた

当時の私は今より金がなかった。

なのでZOZOTOWNで、
クティールとか。
MONO-MARTとか。

その辺を普通に買っていた。

美容師って服が汚れるし、

ぶっちゃけ、だぼっとしてればいい感も当時はあった。

大きめのTシャツ。
ワイドパンツ。
大きなシャツ。
ロング丈。

肩がものすごく落ちた服。
今も大きめの服を着ること自体はある。

でも当時持っていて、今だったら絶対買わないなと思うのが、

法被みたいにデカいジャケット。

あと、

肩から遥か彼方まで飛び出したベスト。

実際持っていた。

あの頃は本当に、

「デザインを見る」というより、

サイズそのものがデザインだったようなところがある。

今の記事を読み返すと「人民共和国みたいな服装」とまで書いていた。

何を見てそう思ったんだ私は。

でも、なんとなく分かる。

ユニセックスで、身体の線を消して、全員が大きい布をまとっているような時期は確かにあった。

2023年くらいから「ちょっとデカすぎない?」になってきた

私の感覚では、2023年くらいから少しずつ変わってきた。

この頃でもまだ服はかなり大きかった。

Graphpaperみたいな、ゆったりしたシルエットのブランドも人気だったし、それ自体は普通に格好いい。

ただ、昔みたいなストリート一辺倒ではなくなってきた。

そして、「上ってもうちょっとタイトでも格好よくない?」みたいな空気も少しずつ出てきた。

上は細く、下は太いAラインが増えた

少し前から分かりやすかったのが、

トップスは比較的コンパクトで、パンツはワイド。

いわゆるAライン。

ボンタンみたいなバギーパンツに、上は短め・細め。

ここ数年よく見たバランスだと思う。
私自身も、今はトップスを何でも大きく買うことは完全になくなった。

Tシャツ一枚でも、

「このデザインなら大きめをタックインしたい」

とか、

「これは細めで着たい」

とか考える。

昔みたいな、

「とりあえずXLで」ではない。

若い子なんかはピチピチのトップスも普通に着ている。

ここにはY2Kリバイバルなんかも当然あると思う。

そしてこれは私の感覚だけでもない。

2026年のメンズランウェイでは、Prada、Dior、Gucciなどで細身のトップスや細いパンツが目立ち、Vogueも新しいメンズシルエットとして「slender man」と呼ぶほど、身体に近いシルエットへの変化を取り上げている。

デムナ本人まで「オーバーサイズはもういい」になっている

ここが結構おもしろい。

オーバーサイズ全盛を象徴する存在だったデムナ。

Balenciagaの2025年Winterコレクションでは、テーマそのものが「STANDARD」だった。

極端なシルエットではなく、「標準的なフィット」をファッションとしてどう作り直すかというコレクションだった。

その後デムナはGucciへ移った。

そして2026年、Vogueはメンズのスリムフィット回帰を紹介する中で、デムナ自身がオーバーサイズへの興味を失っていることにも触れている。

Gucciでも90年代的な細身のトップスやパンツが出てきている。

これ、かなり象徴的だと思う。

あれだけデカくした本人が、もう細くしてる。

ファッションって怖い。

だからといってオーバーサイズは「終了」ではない

じゃあ、「オーバーサイズは終わったの?」と聞かれたら、終わってはいない。
これが答え。

今後もワイドパンツは残る。
ゆったりしたジャケットも残る。
大きなTシャツだって着る。

私も着る。

ただ、オーバーサイズであること自体に価値があった時代は終わったんじゃないかと思う。

昔は、「この服ちょっと普通すぎるな」

→サイズを上げる。

それだけで急に今っぽくなった。

今は違う。

肩。
丈。
身幅。
パンツとのバランス。

その服をどう着たいか。

そういうものを考えた上で、

大きく着る時は大きく着るし、細く着る時は細く着る。

当たり前なんだけど、結局そこに戻ってきた。

バギーパンツも、このままずっと続くとは思っていない

これは完全に私の予想。

今後もAライン自体は残ると思う。

ただ、今みたいなボンタン級のバギーは少しずつ減るんじゃないかと思っている。

そのまま上下とも細くなるのか。
ストレートくらいで止まるのか。

そこは分からない。

ただ私は、昔履いていたパツパツのリーバイスをまだ捨てていない。

いつかまた来ると思っている。

でも、いきなりスリムデニムまで戻るかというと、もう少しかかる気がする。

その前に一回「デニム、ダサくない?」が来る気がする

これも私の完全な予想なんだけど。

前にバギーが流行り始めた時、私の記憶では最初からバギーデニムが大量に出てきたわけではなかった。

チノとか、デニム以外の太いパンツが先だった印象がある。

一回、

「そもそもデニムってちょっとダサくない?」

みたいな空気を挟んで、

また違う形でデニムが戻ってくるんじゃないかと思っている。

なのでパツパツのリーバイスはまだ寝かせておく。

2026年の「ちょうどいい」はジャストサイズという意味でもない

じゃあ今は何を着ればいいのか。

これは本当に人による。

私は、「今はこれを着れば正解!」という時代でもなくなってきたと思う。

個人的に今いいなと思うのは、

90年代の古着にあるような程よいゆとり。
Y2Kの細さ。
OUR LEGACYみたいな、古着っぽさと現代的なバランスが混ざった服。
そこへ少しサイバーっぽい要素。

この辺。

ただ、一番変わったのは、

サイズの選び方そのもの。

以前は大きいサイズを選ぶことが目的になっていた。

今はその服ごとに考える。
大きく着る服。
身体に沿わせる服。
短く着る服。

そこを選び分ける。

だから「ちょうどいい」というのは、

全部ジャストサイズにしろ

という話でもない。

その服に合ったサイズを着ようぜ

くらいの話だと思う。

今、高い服を買うなら「肩」をかなり見る

今から高い服を一着買うなら、私はサイズ表の肩をかなり見ると思う。
肩が自分の身体からあまりに遠い服は避ける。

多少落ちるくらいなら全然いい。

でも、

「流行が変わった瞬間、急に着づらくなるレベルの巨大さ」はもう選ばない。

高い服ほど長く着たいからね。

昔の法被みたいなジャケットは、その流行が終わるとマジで逃げ場がない。

一方で、肩や丈が自分の身体からそんなに離れていない服なら、多少流行が変わっても着方でなんとかなる。

そしてもう一つ。

なるべく痩せる。

結局そこ。

細身の服が戻ってくるなら、服より先に身体のサイズをどうにかしないといけない。

困ったものである。

「オーバーサイズ終了」ではなく、「オーバーサイズ一強」が終わった

2010年代前半は、細ければおしゃれ。

その後は、でかければおしゃれ。

分かりやすかった。

でも2026年は、そのどちらでもなくなってきたように感じる。

実際、ランウェイでもスリムシルエットが再び強まりながら、一方でワイドやリラックスした服が消えたわけではない。むしろ今は一つのサイズ感が全員を支配するというより、複数のシルエットが並んでいる。

だから、「オーバーサイズ早く終われ」と思っていた人。

終わり始めている。

ただし、次は全員スキニーです。

という話でもない。

むしろ、何でも着ればいい代わりに、自分でサイズを選ばなきゃいけない。

そういう時代に戻ったんだと思う。

私は初任給で買ったパツパツのリーバイスを、もうしばらく取っておく。

出番が来るのか。
その前に私が履けなくなるのか。

今のところ、後者の可能性もかなり高い。

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