(画像は公式HPから)
今日は、私の仕事をかなり長いこと支えてくれているデバイス、
QUADERNO(クアデルノ)A5 Gen2
について書いていく。
使っている期間はだいたい2年くらい。
かなりニッチなデバイスだと思うんだけど、調べてみると「クアデルノ Gen2」「クアデルノ 評判」「クアデルノ iPad 比較」あたりで探している人が結構いるらしい。
まあ分かる。
見た目だけなら、「でかい電子メモ帳にこんな金出すの?」って感じだからね。
私もiPadを持っているし、最初は仕事でもiPadを使っていた。
それでもQUADERNOへ乗り換えた。
先に結論を書くと、最高のデバイスではある。
ただし、あくまで「仕事道具」の範囲から絶対に出てこない。
そんな職人肌デバイスである。
QUADERNO A5 Gen2ってどんな端末?
QUADERNOは富士通の電子ペーパー端末。
私が使っているのはA5サイズのGen2(FMVDP51)。
10.3型の電子ペーパーディスプレイで、解像度は1404×1872。16階調グレースケール、32GBストレージ、4096段階の筆圧感知に対応している。
本体重量も約261gなのでかなり軽い。対応ファイルは基本的にPDFだ。
要するに、PDFを読む。書く。
だいたいこれ。
一番の特徴は、とにかく「紙っぽい」
QUADERNO最大の特徴は書き心地。
電子ペーパーの上を専用ペンで書くので、iPadみたいなガラス面とはかなり感触が違う。
紙そのものかと言われれば当然違うんだけど、「デジタル端末にペンで書いてる感」がかなり薄い。
ペンも充電不要。
仕事道具って、使う時に「ペン充電したっけ?」
とか考えたくないから、こういう地味なところが結構いい。
私がiPadからQUADERNOに乗り換えた理由

私は仕事で、決められたフォーマットのPDFに手書きで内容を記入することがあった。
書いたPDFを最終的にGoogle Driveへ格納する。
こんな使い方。
最初はiPadでやっていた。
別にiPadでもできる。
むしろサインを一個書くだけならiPadで全く困らない。
ただ、ある程度の量を書き始めると、私はしんどかった。
iPadは悪くない。でも書き続けると滑る
iPadって、当然画面はガラスなのでペン先がスルスル滑る。
ちょっと名前を書く。
チェックを入れる。
そのくらいなら何の問題もない。
でも報告書に何項目も書き込むようになると、ずっとガラスの上で文字を書いてる感覚が地味にストレスだった。
これはお客さんから言われたわけではなく、完全に私自身の感想。
私が手汗を気にしているのも原因かもしれない。
そこでQUADERNOを使い始めた。
すると、「あ、書くだけならこっちでいいじゃん」となった。
というより、書くだけならこっちの方がいい。
しかも、手汗も気にならない。
画面に触ってもざらざらしてるから指紋が残らないんだよね。
QUADERNOとiPad、結局何が違う?
そもそも、この2台は似ているようで全然違う。
| 比較 | QUADERNO A5 Gen2 | iPad |
|---|---|---|
| 手書き | 紙に近い感触 | ガラス面で滑りやすい |
| PDF書き込み | かなり得意 | 普通にできる |
| アプリ | ほぼない | 山ほどある |
| ネット・動画 | 基本求めるものではない | 得意 |
| ファイル共有 | 少し手間 | AirDropやクラウドが便利 |
| 重さ | 約261g | モデルによる |
| バッテリー | かなり長い | 普通のタブレット |
| 集中しやすさ | 他にやることがない | 何でもできてしまう |
QUADERNOを、「iPadより機能の少ないタブレット」として考えると、そりゃボロ負けする。
YouTubeは見られない。
ブラウザも求めるものじゃない。
ゲームもしない。
アプリも入れない。
写真も撮らない。
その他の機能を少しでも望むのであれば、QUADERNOでは叶わないと思ってくれていい。
でも、PDFを開いて文字を書く。
そこだけ切り取ると話が変わる。
iPadももちろんいいデバイスだけど、クアデルノと比べると、iPadは「書く」って部分がちょっと物足りない。
実際の仕事ではどう使っていた?
私の場合はかなり単純。
仕事で使う報告書がPDFで用意されている。
それをQUADERNOに入れる。
手書きで内容を記入。
書き終わったPDFをPCなどへ戻して、最終的にGoogle Driveへ格納する。
こんな感じだった。
QUADERNO本体にGoogle Driveアプリが入っていて直接同期するわけではない。
PC用のQUADERNOアプリではフォルダ同期ができ、スマホ用のQUADERNO Mobile Appを使えばスマホとドキュメントの送受信もできる。
なので、QUADERNOだけですべて完結!という製品ではない。
ここはiPadの方が圧倒的に楽。
AirDropあるからね。
それでも仕事ではQUADERNOを選ぶ
じゃあ面倒なのに、なんでQUADERNOを使うのか。
結局、仕事中に一番長くやっている作業が「書く」だったから。
データを送る時間は数十秒。
文字を書いている時間はもっと長い。
だったら私は、転送がちょっと面倒でも、書いていて楽な方がいい。
元々のPDFからそんなに書き足す部分がなくて「さっとサインもらうだけ」みたいな感じなら全く困らない。
けど、ある程度手書きで書き足す必要があるならiPadじゃどうしてもストレスが溜まる。
クアデルノはその点、書いてる感覚がかなりリアルで、手書きが好きな人にはもうこっちの方が断然オススメ。
ここは使い方次第だと思う。
2年使って感じたメリット
一番はもちろん書き心地。
でも、それ以外にもQUADERNOらしい良さはある。
軽い。軽すぎてちょっと安物っぽい
A5 Gen2は約261g。
持つとかなり軽い。
というか最初は、軽すぎてちょっと安物っぽい。と思った。
でも仕事で持ち歩くなら当然軽い方がいい。
カバンに入れておいてもあまり気にならない。
これは結局かなり大きなメリットだった。
バッテリーがとにかく長い
電子ペーパーなので、普通のタブレットとはかなり感覚が違う。
公式条件では、Wi-Fiオフ時で最長約2週間、Wi-Fiオンでも最長約5日としている。もちろん使い方で変わる。
実際に使っていても、「あ、充電しなきゃ」
と思う回数はかなり少なかった。
仕事道具としてこれは結構ありがたい。
余計なことができない
これはデメリットでもありメリット。
通知も来ない。
YouTubeも見ない。
Xも開かない。
PDFを開いたら、
書くしかない。
勉強用としてQUADERNOを探している人がいるのも、この辺なんじゃないかと思う。
公式にも暗記モードや二画面表示、PDF問題集への書き込みなど学習向け機能が用意されている。
私は仕事用だったけど、PDF教材を大量に使う人なら相性はかなり良さそう。
逆に、ここは普通に不便
もちろん完璧ではない。
というより、用途が合わない人が買うと、
めちゃくちゃ後悔する端末だと思う。
PDF以外も色々やりたいなら買わない方がいい
基本はPDF。
Wordをガッツリ編集したい。
Excelを触りたい。
ブラウザを使いたい。
動画を見る。
絵を描く。
そういう話になると、
もうiPad買ってください。
QUADERNOに求めることじゃない。
でももし「書くこと」にこだわりがあるなら、クアデルノ(Gen2)は今のところ結局一番オススメ。
他のデバイスもたまに見に行くけどこのデバイス以上のものはないと感じている。
データ転送はiPadより面倒
専用アプリを使う。
PCやスマホを介する。
iPadならAirDropやクラウドアプリで普通に飛ばせる。
ここはどう考えてもiPadの方が楽。

ちなみにこれがスマホ用のアプリ。Androidにも同様のものが用意されている。
私は、「書き心地と引き換え」だと思って使っていた。
Gen2は色が分かりづらい
Gen2はモノクロ電子ペーパー。
PDFに色を付けて書き込むこと自体はできるけど、端末上では最終的な色が直感的に分かりづらい。
昔、「黒で書いたと思ったら、PCで見たら青だった」みたいなこともあった。
カラーをガッツリ使う仕事なら気になると思う。
現行のGen.3Cはカラー。でも私はGen2で困っていない
2026年現在の現行モデルはQUADERNO Gen.3C。
A5とA4の2サイズがあり、A5はGen2と同じ10.3型・1404×1872。モノクロ16階調に加えて4096色のカラー表示へ対応し、手書きでは8色を利用できる。
これはもちろん進化。
資料の色分けやマーカーを頻繁に使う人には便利だと思う。
ただ、私自身は、Gen2で困っていない。というか…
カラーでしたいこと、ある?
私の使い方は報告書やPDFへの書き込み。
黒で文字が書ければだいたい終わる。
なので、カラーでしたいことないだろ。と思っている。
絵を描くなら、それこそiPadだし。。
もちろん色付きの教材を読む人。
図表を色分けしたい人。
仕事で複数色のマーカーを多用する人。
そういう人ならGen.3Cには意味がある。
でも私みたいな使い方なら、「カラーになったから買い替えよう!」とは全然ならない。
Gen2の公式サポートページや活用ガイドも2026年現在更新が続いているので、少なくとも完全に放置された旧製品という状態ではない。
今からGen2を買うのはアリ?
ここは価格次第。Gen2はもう旧モデルなので、新品を積極的に探すものではない。
ただ、中古でかなり安く買えるなら全然アリだと思う。
私自身、約2年使ってきて、「カラーがないから仕事にならない」と思ったことはない。
むしろ必要なのは、
PDFにちゃんと書けること。
そこはGen2でも変わらない。
ただし中古Gen2とGen.3Cの価格差があまりないなら、当然新しいGen.3Cを買った方がいい。
ここは中古価格を見ながら判断した方がいい。
QUADERNOは勉強にも向いている?
Search Consoleを見ると「クアデルノ 勉強」でこの記事に来ている人もいたので、一応触れておく。
私は簿記の勉強目的でこのデバイスを使用した。
やっぱり、構造的にはかなり向いていると思う。
特に資格試験用のテキストとか買うと一緒にPDFデータがついてくること多かったから。
PDFの教科書や問題集を持ち歩く。
直接書き込む。
複製した問題を何度も解く。
二画面で教材とノートを開く。
暗記モードを使う。
こういう機能は公式にも用意されている。
ただし、
勉強しながらYouTubeを見る。
ブラウザで調べものをする。
ChatGPTを使う。
オンライン授業を見る。
まで一台で済ませたいなら、
どう考えてもiPad。
ここでも結局同じである。
ただ、勉強に使うなら「他に何も使えない」という事が強みだったとも思える。
QUADERNOを買って後悔しない人
私なら判断基準はかなりシンプル。
- 学生さん:PDFとかノートに書き込みたい人。
- ビジネスマン:報告書とかメモをサクッとデジタル化して送りたい人。
- 環境にやさしくしたい:紙を減らしたい人。
もちろん上記の方にはおすすめのデバイスなんだけど「しっかりメモパッドとして書き足したい人」っていうのが追加であるとわかりやすいかもしれない。
つまり、「PDFに手書きする時間が長いかどうか」
これ。
毎日PDF資料に書き込む。
手書きノートを大量に取る。
紙っぽい書き味が好き。
余計な機能はいらない。
そういう人ならQUADERNOはかなりいい。
逆に、
「たまにメモしたい」
くらいなら必要ない。
iPadを持っているならなおさら。
2年使っても、やっぱり「職人肌デバイス」だった

約2年使ってきたけど、最初に感じた印象はあまり変わっていない。
QUADERNOは、最高のデバイスだが、あくまで仕事道具。
クアデルノは、iPadみたいに機能が多いわけじゃないけど、「書く」ことに特化したデバイス。
手書きの感覚を大事にしたい人には、もうこれしかないって感じ。
だが、iPadみたいに、「買ったら何か楽しいことできそう!」という製品ではない。
PDFを読む。
書く。
保存する。
終わり。
でも、それを大量にやる人にとっては、
その「終わり」でいい。
私はiPadも持っている。
何でもやるならiPadを使う。
絵を描くならiPad。
動画を見るならiPad。
ネットを見るならiPad。
でも仕事でPDFに何項目も手書きするなら、
私はQUADERNOを使う。
そこは2年使っても変わらなかった。
結局、
「結構電子メモパッドに書き込む人」じゃなければ必要はない。
でも、その少数派にはかなり刺さる。
そういうデバイスだと思う。