独り言コラム

FF13は戦犯だったのか?ファイナルファンタジーが迷走した理由を考える

zenzen

1994年北海道出身、福岡在住。美容師しながら映画・ゲーム・ガジェット・暮らしを実体験ベースで書いています。
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先日書いたPS Vitaの記事が意外と読まれていた。

Vitaに需要があるのか、ゲームに需要があるのか判断がつかないので、ゲーム機から少しずらして、昔から好きだった『ファイナルファンタジー』シリーズについて書き留めてみたい。
Vitaについても良ければぜひ読んでほしい。

私は世代でいえば『FF10〜13』がリアルタイムになる年齢なんだけど、初めてプレイしたファイナルファンタジーは親父からもらった『FF8』だった。

小学生の頃に出会い、あまりの難しさに序盤で詰んだ。

でも記憶だけは鮮烈で、キスティス先生を初めて見た時は本物の外国の人なんだと思った。

中学生になってからようやくクリアして、今でも『FF8』はリマスターを購入しているし、攻略本も残してある。

そこからFF熱が高まり、気がつけば『FF5〜13』まで一通りプレイして全部クリアした。

『FF13』が発売された時の空気感も覚えている。

そして個人的には、あの頃からFFというシリーズの立ち位置が少しずつ変わっていったように思う。

ただし、ここは言いたい。

FF13のせいにするな。

むしろ最後にちゃんと「ファイナルファンタジーしていた」ナンバリングって、無印『FF13』なんじゃないかとすら思っている。

FFはいつから「入りにくいシリーズ」になったのか

今からFFを始めようと思うと、意外と入り口が分かりづらい。

本来、ナンバリング同士でストーリーは繋がっていないので『FF5』からやっても『FF8』からやっても『FF10』からやってもいい。

ただ、FFは作品ごとに戦闘システムも世界観も大きく変わる。

魔法の扱いも違えば、召喚獣の立ち位置まで違う。

毎回変わること自体はFFの面白さでもあった。

でも新作が出るたびに「今回のFFはこういうゲームです」という説明が必要になり、シリーズとして何を期待すればいいのかは分かりにくくなった。

ドラクエなら、良くも悪くも画面を見た瞬間に「あ、ドラクエだ」となる。

FFはそこが難しい。

そして、その変化の始まりとして今でも悪者扱いされがちなのが『FF13』だ。

FF13が悪者扱いされた理由

『FF13』は発売当時、本当にめちゃくちゃ叩かれていた。

前半の一本道マップ、街を自由に探索できないこと、キャラクターごとに決まった召喚獣、パルス・ルシ・ファルシといった専門用語。

特に「一本道」はもはやFF13の代名詞みたいになっていた。

確かに一本道なんだけどね。そこは否定できない。

ただ、実際に最後までやると専門用語も言われているほど理解不能ではないし、戦闘もオプティマを切り替えながら戦うので結構忙しい。

BGMだってめっちゃいい。

そして一本道にも、一応世界観との繋がりがある。

コクーンは人間が密集し、ファルシによって管理されている人工世界。

そこから脱出してグラン=パルスへ降りた瞬間、広大な自然が広がる。

管理された世界では道が狭く、そこから外へ出ることで世界が一気に広がる。

少なくとも私は、そういう作りとして受け取った。

未来都市なのが「FFらしくない」と言われることもあったけど、FF7だって魔晄炉を爆破しているし、FF8だって学生が近未来的な兵器と戦っている。

そもそも、FFらしさって何なんだ。

毎回世界が違うシリーズなんだから、ここに明確な答えなんてないと思う。

FF13には問題もあった。
でも、問題はあったが道理の通ったゲームではあったはず。

本当に訳が分からなくなったのはFF13-2から

そしてFF13への批判を受けて発売された『FF13-2』。

一本道だったマップには自由度が増え、寄り道もできるようになった。

そこはちゃんと改善した。ところがストーリーがすごい。

FF13ではライトニングたちが使命を果たし、セラたちとも再会して終わった。

と思ったらFF13-2では、時空に異変が起き、エンディングは無かったことに。

ライトニングはヴァルハラで女神エトロを守る存在になっている。
未来からノエルという青年がやってきて、セラと一緒に時空を越えてライトニングを探す。

???

あまりにヤバすぎる。

「パルスとルシって単語がだめだったんだな」くらいの反省しかしていないのか。

一本道は改善した。

でも「FF13は話が分かりづらい」と言われた結果、時空間、パラドクス、女神、ヴァルハラを追加してしまった。

そこじゃない。

そして『ライトニング リターンズ』まで続く。

無印FF13なら、あのエンディングで普通に一作として終われたのだ。

FF13自体より、「FF13という一連のシリーズがよく分からない」という印象を作ったのは続編側だったんじゃないかと思っている。

FF15、FF16と「前作とは違います」が続いていく

その次の『FF15』は、FF13とはかなり違う方向へ進んだ。

一本道ではなく広いフィールドを男4人で車に乗って旅をする。
世界観も雰囲気も大きく変わった。

FF13で批判されたことへの答えを出そうとしている感じはかなりあった。
ただ、私は『FF15』ではキャラクターにあまり乗れなかった。

ノクティス、グラディオラス、イグニス、プロンプトの掛け合い自体は悪くないんだけど、歴代FFのキャラクターほど強烈には残らなかった。

本編だけで物語が完結せず、DLCなどで補完していく作りも個人的には引っかかった。

そして『FF16』。

私は未プレイなので、ゲームそのものを「つまらない」と評価するつもりはない。
ただ、よりアクション寄りになり、ダークなファンタジーへ振り切ったことで、またかなり違うFFになった。

ここまで来ると、新作を出すたびに「前のFFとは違います」を証明するシリーズになっていないか?と思う。

変わり続けるのはFFの特徴。

でも全部変え続けると、逆にシリーズとして何を積み上げているのか分からなくなる。

FF13以降、シリーズの方向性が大きく変わっていったのは確かだ。

ただ、これ以降の「テコ入れ」が新規のユーザーに刺さっていない。

ホストっぽくないように、話がわかりづらくならないように、1本道にならないように、売れないJRPGっぽくならないようにした結果、FF 15,16が生まれているようなイメージ。

元の記事で書いた、

「FF13のことは反省して作ってます!」というポーズでFF16まで続いてしまっている。

という感覚は今も変わっていない。

スクエニ自身も、このままでいいとは思っていない

少なくとも、スクウェア・エニックス自身も現在の状況に手を入れようとしている。

同社は現在の中期経営計画を「Square Enix Reboots and Awakens」とし、ゲーム開発を「量から質へ」転換する方針を掲げている。
タイトルを絞り込み、開発体制を見直す方針だ。

会社自身が「Reboots」と言っている。
スクエニもリブートするらしい。

なら、まだ助かるかもしれない。

私は別にFFが終わったと思っているわけではない。

好きだから、なんでこうなったんだと思っている。

今一番盛り上がっているFFが「FF7」であるという現実

そして現在、FFシリーズで一番存在感があるのは『FF7 リメイク』シリーズだと思う。

2020年の『FINAL FANTASY VII REMAKE』、2024年の『FINAL FANTASY VII REBIRTH』に続き、完結編『FINAL FANTASY VII REVELATION』は2027年4月8日の発売が正式に決まった。
PS5だけでなく、Nintendo Switch 2、Xbox Series X|S、PCにも展開される。

遂に終わるらしい。長かった。

FF7のリメイクに何年かけるんだ。

でも普通に楽しみではある。

一方で少し寂しいのが、「現在のFFで最も盛り上がっている作品が、1997年のFF7を作り直したもの」ということ。

FF7が強すぎるのか。
新しいFFが弱いのか。

多分どっちもある。

あと個人的にずっと気になっているのが『ダージュ オブ ケルベロス FFVII』。

最後にジェネシスが出てくるんだけど、GACKT本人が半裸で出てきて、そのまま約20年経っている。

一応『クライシス コア』にも出ている以上、存在自体はしている。

『REVELATION』でFF7リメイク三部作は完結するらしいけど、

ジェネシスどうすんだ。

ここも少し楽しみにしている。

FFがもう一度愛されるなら、やっぱりキャラクターじゃないか

じゃあターン制に戻ればいいのか。
中世ファンタジーにすればいいのか。
オープンワールドをやめればいいのか。

私は別にそうは思わない。

FFは昔から変わり続けてきたシリーズだ。

ただ、ゲームシステムが毎回変わるからこそ、変わらない魅力が必要だったんじゃないかと思う。

その一つがキャラクターだった。

天真爛漫なやつがいたり。
無口なやつがいたり。
何考えているか分からないやつがいたり。
人外がいたり。
変な服を着ていたり。

そーゆーの全部含めて「ファンタジー」だったんじゃないか。

ディシディアをやっていると、FFの魅力ってすごく分かりやすい。

クラウド。

セフィロス。

スコール。

ジタン。

ティーダ。

ユウナ。

ティナ。

ライトニング。

ゲームをやったことがなくても、キャラクターだけ知っている人すらいる。

これってかなりすごいことだと思う。

FF13だってみんなのキャラは立っていた。

ライトニング、スノウ、サッズ、ホープ、ヴァニラ、ファング。

あれが最後だったかもしれない。

今はディシディアで「あのキャラとあのキャラはどう掛け合うのだろう」という気持ちが湧かない。

試しにペルソナシリーズを思い浮かべてほしい。

もし『ペルソナ5』の次が、暗くて、おっさんばかりで、キャラクター同士もそんなに仲良くない話だったら結構困る。

おっさんが悪いわけではない。

でもシリーズには、「これを遊びたいから買う」という芯が必要だと思う。

FFの場合、それは世界観だったり、音楽だったり、壮大な物語だったりする。

そして何より、キャラクターだったんじゃないか。

キャラクターに魅力がなければ、話も追えず、続編に興味も持たれない。

結論:FF13のせいにするな

FF13には問題がある。
一本道なのも分かる。
街を歩けないのも寂しい。
専門用語も多い。

でもライトニングたちの目的は分かる。
キャラクターは覚えている。
音楽も覚えている。
世界観にも一本筋が通っていた。

私は無印FF13をクリアした時、「FFじゃなかった」とは思わなかった。

むしろ、その後FF13で批判された部分を一つずつ避けるようにシリーズが変わっていった結果、FFそのものの形まで分かりにくくなってしまったように見える。

だからFF13のせいにするな。

13は確かにちょっと一本道だった。

でも全部13のせいではない。

次は「これが今のファイナルファンタジーです」と言い切れるものを見たい。
そしてFF8もリメイクして。
無印FF13のリマスターかなんかも出すように。
お願いスクエニさん。

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